あさが来た|あさや加野屋がはじめる新しい商いはなに?史実との違い

 

朝ドラ『あさが来た』では、加野屋の経営も行き詰ってきて、

あさ(波瑠)は新しい世の中で新しい商いをはじめようと検討しはじめます

 

しかしそうは言っても加野屋は老舗の両替商。代々両替商を経営してきたことから、

他の事業のノウハウがありません。

 

またあさの実家の今井家も両替商と呉服商を生業としてきたので、

当のあさにも新しい商いについてのアイデアはなかなか見つかりません。

 

そんな中、新次郎(玉木宏)が遊び仲間から石炭の話を聞きつけてきます。

 

あさは当初は夜逃げをして行方不明になった山王寺屋のはつのことで頭がいっぱいで

反応しませんでしたが、その後に石炭に強い興味を抱きます。

 

また加野屋のおこなってきた両替商という商売も、

明治に入り通貨が統一されると時代遅れになることは明白です。

 

何とか明治維新の危機は乗り越えたものの、

このままでは加野屋の命運は尽きてしまいます。

 

このような状況を乗り越えるために、

あさや加野屋はどのような新しい商いをはじめるのでしょうか?

 

史実との違いも併せてご紹介します。

 

コンテンツ

あさや加野屋がはじめる新しい商いはなに?

 

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あさや加野屋がはじめるあたらしい商いは、やはり石炭です。

 

明治 炭鉱

 

明治の世に入ると、政府が掲げる富国強兵や殖産興業のスローガンのもと、

急激に産業が近代化していきます(日本の産業革命)

 

明治維新のわずか4年後には日本初の鉄道が開通しますし、

世界遺産に登録された富岡製糸場なども開設されます。

 

その他にも汽船が発達したり、様々な工場が政府主導で建設されていきます。

 

そこで必要となるのが燃料である石炭です。当時は石油がありませんでしたから、

石炭の需要が爆発的に増えた時期です。

 

そこに目をつけたあさは加野屋の新規事業として、炭鉱業をはじめるのです。

 

史実との違いは?

 

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ドラマではあさや加野屋は、1874年(明治4年)に九州の炭鉱を買収して、

翌年にはあさが炭鉱に乗り込みます。

 

しかし史実のあさのモデルの広岡浅子が炭鉱業に乗り出すのは、

1884年(明治17年)のことです。

 

ドラマと史実では実に10年ものタイムラグがあるのです。

 

その理由としては、この時期の浅子は両替商としての加島屋

(加野屋のモデル)を立て直すことで精いっぱいでした。

 

ドラマでは頼りになる正吉(近藤正臣)がいましたが、史実では既に亡くなっており、

まさに加島屋の命運は浅子の双肩にかかっていたのでした。

 

新規事業の考えは頭にあったのかもしれませんが、

当時の浅子にはそんな余裕はなかったはずです。

 

またドラマとしてもあさが細々と加野屋を存続させる様子を

10年間も見せられては、視聴者も飽きてしまいますよね。

 

なので、あさが炭鉱経営に乗り出すエピソードを

10年間も前倒しにしたと思われます。

 

それでも浅子は凄かった!!

 

実際に浅子が炭鉱経営に乗り出したのはドラマの10年後ですが、

それでも両替商が炭鉱経営に乗り出すということは凄いことでした

 

当時としては石炭の需要が高まるのは誰の目に見ても明らかでしたが、

鉱山技術や設備などもまだまだ整わない時代です。

 

炭鉱には落盤事故や爆発事故なども伴いますので、炭鉱業には手を出したくても

大きなリスクも伴うことから、なかなかできなかったのです。

 

その証拠に当時の炭鉱は三池炭鉱(福岡)や高島炭鉱(長崎)などの

大規模炭鉱はごく少数で、ほとんどの炭鉱が個人経営の小規模炭鉱でした。

 

また浅子の実家の三井家は、明治政府の御用商人として

大きな利益をあげていたにも関わらず、炭鉱業に乗り出したのは

1893年(明治26年)と浅子に遅れること9年です

 

当時の三井家は潤沢な資金もあり、炭鉱業の利幅の大きさも当然知っていたのですが、

やはり高いリスクのためなかなか手が出せなかったのです

 

当時の加島屋にはそれほど資金力がなかったでしょうし、

炭鉱経営のノウハウもありませんでした。

 

それにも関わらず、浅子は炭鉱業に乗り出して事業を軌道に乗せます。

この成功が浅子が実業家として大きく羽ばたく第一歩だったのです。

 

やはりこの人は度胸も思い切りもけた違いによかったのですね~♪

このあたりの大胆さにはただただ感服するばかりです。

 

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